焙煎プロファイルの作り方|温度・時間・1ハゼを記録して再現性を高める方法

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コーヒーを同じ条件で焙煎したつもりでも、前回より浅くなったり、苦味が強くなったりすることがあります。そこで役立つのが、焙煎条件と結果を一緒に残す「焙煎プロファイル」です。

私は2019年12月からGene Cafe(ジェネカフェ)を使い、温度・時間・1ハゼ・冷却開始などを記録してきました。成功した焙煎だけでなく、うまくいかなかった条件も残すことで、次回に変更すべき点が見つけやすくなります。

この記事で分かること:焙煎プロファイルの基本、記録すべき項目、作成手順、比較・改善の方法、Gene Cafeで記録するときの注意点を順番に解説します。

目次

焙煎プロファイルとは

焙煎プロファイルとは、どの豆を、どのくらいの量で、どのような温度と時間で焙煎し、どの時点で1ハゼや煎り止めを迎えたかを記録したものです。焙煎後の重量や、飲んでどう感じたかまで残すと、「条件」と「結果」を一緒に比較できます。

温度設定だけをメモするのでは不十分です。同じ設定でも、豆の種類、投入量、室温、焙煎機の状態などによって温度の上がり方は変わります。誰にでも当てはまる一つの正解を探すより、自分の環境で再現できる基準を作ることが大切です。

焙煎プロファイルを作る3つのメリット

1.成功した条件を再現しやすい

「おいしくできた」という感想だけでは、次回に同じ焙煎を再現できません。豆量、温度変更、1ハゼ、冷却開始などを残しておけば、前回に近い条件から始められます。

2.失敗原因を切り分けやすい

焙煎が浅かった、苦味が強かった、豆の色にばらつきが出たときも、記録があれば前回との差を確認できます。一度に複数の条件を変えず、変更点を一つに絞ると原因を探しやすくなります。

3.豆ごとの違いが見える

同じ設定でも、豆の大きさや品種などによって1ハゼや温度推移は変わります。記録を重ねると、自分の焙煎機で起きる豆ごとの傾向が見えてきます。

焙煎プロファイルに記録する10項目

  1. 焙煎日・天候・室温:季節や室温による違いを確認します。
  2. 豆の情報:産地、品種、精製方法など、分かる範囲で記録します。
  3. 生豆の投入量:比較するときは重量をそろえることが重要です。
  4. 開始時の設定:設定温度と設定時間を記録します。
  5. 温度推移:各温度に到達した時点の表示を残します。
  6. 1ハゼ:開始と終了、音の強さや間隔もメモします。
  7. 煎り止め・冷却開始:判断した時刻と豆の状態を残します。
  8. 焙煎後の重量:生豆からどのくらい重量が減ったか確認します。
  9. 味の変化:焙煎翌日、3日後、7日後などに飲んだ感想を記録します。
  10. 次回の改善点:次の焙煎で一つだけ変える条件を決めます。

重量減少率の計算式:(生豆の重量-焙煎後の重量)÷生豆の重量×100。数値だけで焙煎度を断定せず、豆色、香り、味と合わせて比較します。

焙煎プロファイルの作り方5ステップ

ステップ1.最初の基準条件を決める

まず、豆量、開始温度、設定時間などの基準を一つ決めます。私はGene Cafeでは現在、生豆200g、225℃・15分開始を自分の基準にしています。これは私の使用環境での基準であり、すべての豆や環境に共通する推奨値ではありません。

ステップ2.焙煎中の変化を記録する

温度変更、表示温度の到達、1ハゼ、冷却開始を記録します。最初から細かく書こうとすると続きにくいため、まずは豆量・温度・時間・1ハゼ・煎り止めの5項目からでも構いません。

ステップ3.焙煎直後の結果を残す

焙煎後重量、豆色のばらつき、香り、チャフの残り方などを記録します。写真を同じ明るさと場所で撮っておくと、前回との比較がしやすくなります。

ステップ4.日数を変えて味を確認する

味は焙煎直後だけで判断せず、数日間の変化を確認します。酸味、甘み、苦味、香り、後味など、毎回同じ観点でメモすると比較しやすくなります。

ステップ5.次回は一つだけ条件を変える

温度、時間、豆量を一度に変えると、何が結果に影響したのか分かりにくくなります。「冷却開始を少し早める」など、変更点を一つに絞って比較します。

記録表の記入例

項目記入例
豆・生豆量コロンビア/200g
室温24℃
開始設定225℃・15分
温度変更残り7分で230℃へ変更
1ハゼ開始時の表示を記録
冷却開始豆色と1ハゼを見て記録
焙煎後重量実測値を記入
味・次回改善3日後の味/次回変える条件

上の数値は記入方法を示す例です。1ハゼや冷却開始は豆と環境で変わるため、固定値として使わず、実際の表示と豆の状態を記録してください。

Excelで焙煎プロファイルを残したい方へ

毎回同じ項目を手書きするのが大変な場合は、記録項目を固定したExcelテンプレートを使うと比較しやすくなります。私が実際に使っている記録方法をもとに、温度・1ハゼ・焙煎後重量・味・次回の改善点をまとめて残せるGene Cafe焙煎記録Excelテンプレートと実測例をnoteにまとめています。

Gene Cafeで記録するときの注意点

Gene Cafeの温度プロファイルで特に注意したいのは、「設定温度」と「本体に表示される温度」を分けて記録することです。設定を変更しても、表示温度がすぐ同じ温度まで上がるとは限りません。私は表示温度が目的の温度に到達したことを確認してから、次の設定へ進めています。

また、私が公開している過去の記録表では、各温度に到達した時点のGene Cafe本体の「残り時間」を記載しています。経過時間と取り違えないようにしてください。

実際の記録と温度推移は、ジェネカフェ焙煎用温度プロファイル一覧で公開しています。まず作り方を理解し、次に自分の条件に近い記録を探すと比較しやすくなります。

焙煎プロファイル作りでよくある失敗

  • 設定温度だけを記録し、表示温度の変化を残していない
  • 豆量が違う記録を同じ条件として比較している
  • 複数の条件を一度に変更している
  • 成功した焙煎だけを残し、失敗した記録を消している
  • 焙煎直後の味だけで結論を出している

失敗した記録も、次回の条件を決める大切な材料です。私自身の失敗例は、ジェネカフェで失敗する焙煎方法トップ3にまとめています。

記録したプロファイルを改善につなげる方法

記録は増やすだけでなく、条件が近い2回を並べて比較します。「前回との違い」「味への影響」「次回に変える一項目」の3点を書き足すと、単なる履歴から改善に使える資料へ変わります。

  1. 豆と投入量が近い記録を選ぶ
  2. 温度推移、1ハゼ、冷却開始の違いを確認する
  3. 焙煎後重量と味の違いを比べる
  4. 次回に変更する項目を一つ決める
  5. 結果が良くても悪くても記録を残す

まとめ

焙煎プロファイルは、決まった数値をそのまままねるためのものではありません。自分の焙煎機、豆、室温、好みに合った条件を見つけ、もう一度再現するための記録です。

最初は豆量・設定温度・時間・1ハゼ・冷却開始だけでも十分です。続けられる項目から始め、味の感想と次回の改善点を少しずつ増やしてみてください。

Gene Cafeを初めて使う方は基本的な使い方、温度変更を安定させたい方は安定的な焙煎方法、実測記録を見たい方は温度プロファイル一覧の順に確認してください。記事全体の読む順番はGene Cafe家庭焙煎ガイドにまとめています。

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